Friday, March 25, 2005

社会経済生産性本部命名  年度別新入社員のタイプ おれのは・・・

今年の新入社員のタイプは「発光ダイオード型」だそうだ。財団法人 社会生産性本部がマスコミに発表。って、そんなに大それたことなのかな?その年の特徴を漢字一文字で表す、というのは歳末に新聞に載るけど、こういうのもあるんだね。それも、昭和48年から脈々と受け継がれているらしい。それじゃあ、自分のは?おや!?。。。ということで、現実に戻ってしまう。これって、新卒のことをいってるんだようね。一浪でも、二浪でも、新卒入社した年のことを指すのかな。俺は、新入社員にならなかった。中途だ。それじゃあ、新入社員だったとしたら、。。。え~そうかなあ。。。まあ、いいか。それじゃあ、妻のは?アホくさ。日本人じゃないんだから、意味ねー。こういうのは、あくまでも象徴として楽しんで見るに留めましょう。

平成17年度 新入社員のタイプ
昭和48年度入社~平成16年度 新入社員のタイプ

Tuesday, March 22, 2005

臨時適任用教員登録

埼玉県教育委員会のホームページから臨時適任用教職員登録申込書(簡単な履歴書のようなもの)をダウンロードし、記入を済ませたあと早速、埼玉県庁(さいたま市浦和区高砂3-15-1)にある教育局へ持参した。

臨時教員登録は、第二庁舎(写真1)4階の県立学校課で行われる。といっても、申込書を渡すだけの簡単なものだった。入り口近くの職員が、記入事項の不備を確認しておわり。社会科はたくさんの登録者がいるとのことで、簡単には仕事を回してもらえなそうだ。時期的にも、すぐに仕事があるとは思えない。


(写真1:埼玉県庁 第二庁舎)

第二庁舎内部は、なんか薄暗くて埃臭いところだ。建物外部の写真ではあまり分からないが、老朽化は隠しえない。4階の部屋に入ると、狭い部屋の中には、お互いの肘がぶつかるのではないかと思えるほど、職員がびっしりと座って、もくもくと仕事をしていた。これで職員の士気が保てるのかどうか・・・(余計なお世話?)。

高校臨時教員の登録を終えると次は、中学校臨時教員の登録をするために熊谷へ向かった。公立小・中学校臨時的任用教員登録は、希望する地域の教育地域の教育事務所で行われる。自分の場合、県北部希望なので、管轄は熊谷地方庁舎内(写真2)の北部教育事務所だ。


(写真2:熊谷地方庁舎)

浦和の県庁は、駅からまっすぐにあり、分かりやすい。それに比べて熊谷の地方庁舎までの道のりは、駅から遠いというわけではないが、分かりづらい。小雨も降ってきて、ちょっと大変だった。

7階の事務所にはやはり、たくさんの職員が所狭しと机に向かっていた。こちらでは、担当者が具体的に話をしてくれた。臨時教員希望者を1月に集めて意向聴取したそうで、私もその時の書類をもらった。

どうやら、高校よりも中学の方が早く仕事が回ってきやすそうだ。4月スタートは難しいかもしれないが。。。それに、埼玉県の条例では、中学の免許状があれば、小学校の臨時も可とのこと。これはニュース。がぜん面白くなってきました。もっと早くから登録しておけばよかったなあ。

Monday, March 21, 2005

そうだ、教師になろう!

とうとう時が来た。俺は教師になる。そう決めた。

先日、アウトソーシングの会社に応募しようとしたとき、変な胸騒ぎがした。「教師にならなくていいのか?ビジネスに向かったら、教師は再度遠のくぞ・・・」、そんな葛藤があった。心の底で、いつかは教師に、という考えがあったためだろう。

中学と高校の社会科教員免許状は持っている。何度か、非常勤のオファーも受けた。だから、もっと早くこの道を歩み始めることも出来たはず。海外へ留学して、就職して、随分遠回りをしてきたが、向き不向きやら本当にやりたいことを見つめなおしたならば、やっぱり、俺は教師になるべきと今更ながら思う。それになぜか、教員をしている自分を思い浮かべると、安心する。

両親とも教員だった。祖父も教員だった。自分もそうなるよう期待されていた。だが、つまらぬ意地を張ってあえて避けていた。いや、逃げていたのかもしれない。

自分に正直に生きよう。もう、これっきゃない!

Sunday, March 20, 2005

Chocolat (ショコラ)

この映画との出会いは、ちょっと運命的に感じた。

まず、グアテマラという、自分の思い出の詰まったフィールドが、冒頭部分から出てきたこと。そういえば、グアテマラでチョコレートは口にしなかった。代わりに、下に沈むほどコクのある、コーヒーはよく飲んだ。確かに、カカオの歴史をみれば、由来は中南米かもしれない。ただ、グアテマラは今、プランテーション農業によるコーヒーやバナナが主な産物だ。

次は、この映画に神秘性を与えている、風の存在。特に思い出すのが、ニューオリンズにいたときに感じた季節風。イースター(春分後の最初の満月のあとの日曜日)頃を境に突風があり、宗教行事と自然のつながりに想いをめぐらしたものだ。おりしも日本は今、彼岸シーズンで、この前に突風があったばかり。ウーム、奥が深い。

この映画で気に入ったのが、音楽の演出の仕方だ。エリック・サティの曲もいいのだが、それよりも、このために作られたであろう音楽が、登場人物や場面の特徴を上手く表していることに拍手を送りたい。まるで音楽という霧が、シーンを包みこむように漂ってくるようだ。

それにしても、あのトロっとしたチョコレートはホントにおいしそうだった。

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Saturday, March 19, 2005

どうせ投資するならSRI(社会的責任投資)

SRI(Social Responsible Investment=社会的責任投資)に注目したい。

筑紫みずえ氏が、朝日新聞のBe on Saturaday(05年3月19日)で紹介されていた。グッドバンカー社長。職業は、投資顧問業という。なにそれ、と思って読んだ。なんかヤクルトおばさんみたいな写真が載っているわりに、いかつい職業だなあ、って。

筑紫氏は40歳を目前に金融の世界に飛び込んだとのこと。それまでは、ナント!寺山修司のアシスタントをしたこともあるとか。えー!で、なんで金融なの?と思ってしまうが、読んでみて納得。これなら、芸術肌の人たちでも共感しそうだ。それが、SRI。

彼女の仕事は、「環境問題への取り組みを物差しに投資先を選ぶエコファンドなどの投資信託の企画を投資運用会社に薦めたり、ファンドの設定にあたって、組み入れる銘柄がファンドに合ったものかどうか、ファンドの運用担当者の判断の助けになるよう業界ごとの環境対策などを聞き取り調査し、評価」する。ちょっと難しそうだけど、要は、社会的に正しいと自分が信じたものを投資運用会社に運用してもらう。ある会社の活動が正しいと思えば、その会社の株をみんなに買ってもらうように推し進める、というもの。

その手によって世に送り出されたSRIファンドが、たとえば、「ファミリーフレンドリー」ファンド。女性が辞めずに働ける環境を整えた会社の株を売り込むファンド。これらの会社の株が高くなれば、他の企業も追随する。また、「エコファンド」は、環境にやさしい企業の株を売り込む。どちらも、理念がわかりやすいから、一般の人も買いやすい。買うことが、社会の貢献になる。お金のためにお金を運用するのではなくて、良い社会を目指してお金を運用する。なるほど、こういった投資なら、投資に対して保守的な人も納得だね。

良い社会のための運動、プラス運用。「最後は自分自身の生き方に跳ね返ってくる」のが、SRIファンドなのだそうだ。

Thursday, March 17, 2005

Atanarjuat The First Runner / 氷海の伝説

このDVDは、自分的にはショッキングでした。第一に、こんなにイヌイットの人たちをじっくり見たことがなかったから。これはハリウッド映画とは一線を画す。監督も俳優も皆、イヌイット(撮影陣のうち一人だけが非イヌイットだそうだ・・・)。

他文化のひとが日本映画をみたら、同じようにショックを受けるのかな。いやあ、しかし映画の本数が違うだろう。イヌイット社会を映したドキュメンタリー映画は他にもあるのだろうけど、ナレーションは普通、英語とかフランス語ばかりでしょう。この映画の場合、物語にしてドキュメンタリーのような、それでもってイヌイットによる言葉で終始している。だから、会話の間(ま)とか、テンポとか、内容とか、そのままイヌイット。ハリウッド映画に慣れた人は、始めはつかみ所に迷うかもしれない。

さて、白銀の世界。イヌイットやエスキモーは、白色関係の語彙が豊富だ(とどこかで読んだ)。白くまぶしい外の世界。それと対照的に、家(IGLOO)のなかは薄暗い。厳しい自然と向き合う日常。映画のセッティングはある程度整っていたのだろうけど、やっぱり撮影は大変だったに違いない。

憑物にかかった青年。西洋医学ではなくて、シャーマニズムが悪霊を退治する。許婚(いいなずけ)による結婚。映画では、妻は義理の兄と話をしてもいけない、という表現があった。そういった共同体のなかの掟を破れば、追放だ。また、親族関係や呼び名は、私たちのそれとは随分違うようだ。

女を巡る決闘がユニークだ。親族全員が集まる。そこで、男二人が順番に殴りあう。殴り方は、ボクシングの殴り方とはちがう。空手で言えば、「鉄槌」の形。こめかみ辺りを目がけて振りかざすから、下手すると相手は死ぬのではないか。

あともう一つ印象に残ったシーンは、旅の前に、ウサギの足を持って石の周りを飛び跳ねるダンス。映画では、そのおまじないの効力が、はっきりと出た。

文化的表現とは違うのだろうけど、気になったのは、映画の中で出てくるペニス。アップではなかったが、ぷらぷらと明らかに見える。検閲はないのかな?西洋人や日本人じゃないから合法、なんていうのはおかしな話だし・・・。

イヌイットの文化を研究している人なら、一つの象徴的な出来事を文脈から捉えて説明できるのかもしれないし、また、これは本当はこうだ、といった薀蓄も入れるだろう。私のような素人には、そんなことは分からない。それでも、異文化のは息吹が充分伝わってきたことは確かだ。

氷海の伝説
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Wednesday, March 16, 2005

日研総業(株)で面接

地元の求人誌に掲載されていた募集広告を頼って、面接に行ってきた。日研総業は、請負分野ではリーディング企業とのこと。 地元近くにある事業所が、営業労務管理の募集をしていたというわけだ。

昨日、日研総業について調べたら、思ったより大きな会社であることが分かった。大きいことだけあって当然、2ちゃんねるのような書き込みでは、真偽はともかくあらゆることが書き込まれていた。製造現場に派遣される(派遣された)人たちによる書き込みが多い。このような人たちを管理するのが、営業労務管理の一つの仕事なのだろうけど、肝心な営業労務管理については今ひとつ具体的なことが検索できなかった。

さて、グループ面接とのことなので、とにかくも行って見たら、自分を含めて2人だけだった。

30代前半の所長が、会社概要、雇用形態、業務内容について説明した後、個人面談した。私としては、個人面談の段階で、ほとんどやる気がうせてた。というのは、次のような理由から・・・

1.募集広告の内容は「ウソ」- つまり、休みはあってないようなもの。どこでもそんなものかなあ・・・。固定給30万は、なかなかのものだけど、そうなると、やばい。しかも二年くらいは契約社員だって!これで、ストライク1。

2.社員の離婚率が高い - 「家族の理解が必要」ってことを念を押すように言われた。これはやばいね。ウチはちょっと無理かも・・・ストライク2。

3.雇用される請負スタッフは日本人のみ - これが、自分の興味が失せた最大のポイント。先代の社長のモットーらしい。コンプライアンスに引っかかることが多いからなんだって。。。ストライックバッターアウト!

これからの日本は少子高齢化で、外国人の労働力が必要なのにねえ。社会保険を外国人労働者にどう浸透させるかとか、日本人と外国人とでどう協働していくかとか、自分が一番学びたいところが排除されちゃってる。。。もちろん、不法労働はXだけど、それ以前の問題。

そんなわけで、明日にでもこちらからお断りのお電話をしようと思う。

Tuesday, March 15, 2005

Todo Sobre Mi Madre (All About My Mother)

全体的にしんみりした映画。

映画の最後のテロップにある献辞が、この映画をテーマを物語っている。

B・デイビス G・ローランス
R・シュナイダー
女優を演じた女優たち
すべての演じる女優たち
女になった男たち
母になりたい人々
そして私の母に捧げる
おんな。女優。日々の生活で女優を演じる女たち。スペイン女優の質が男性のよりも高い。そう監督が言っていた。男性はもともとマッチョにはまった役が多かったのに対して、女優は型にはまらず自由でありえたからだそうだ。確かに深みのある女優たちが多そうだ。そういう女優を育む土地柄なのかもしれない。ハリウッドではこの手の映画を創ることは難しい。

「欲望という名の電車」の劇が、映画にはめ込まれた(?)形で登場する。ニューオリンズにいたことがあるけれども、実は彼の物語はじっくり読んだことがない。読んでいれば、もっとこの映画が分かりやすいものになったいたであろう。

最後のシーンで、Marisa Padres演じるウーマ・ロッホが、ステージに立つ前に見せた気迫(殺気?)だった顔が印象的。劇に命をかけてきた女の顔だ。

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Sunday, March 13, 2005

ALT (Assistant Language Teacher)

朝日新聞・朝刊の「読書」欄(05年3月13日)で、ALTに対する批判的意見を見かけた。「英語教育はなぜ間違うのか」(山田雄一郎・著)という本を苅谷剛彦氏が紹介している中でのこと(同氏はその本を全く批評していない。単に広告しているに過ぎない)。

同氏によるとその本は、日本語教育の徹底によって「基礎能力」なるものを高めるのことが先決だとして、小学校の英語導入に疑問を投げかけている。そして、同氏は、英語教育の専門家でないALTに大金を費やすことを批判・・・。

って、日本の閉塞性を棚にあげて、必要性にすり替えてるって感じ。

基礎能力云々の話は胡散臭いからいいや。一体いつになったらつくのかな、それって。中学卒業ぐらいになったらついてるのかな。英語学習はその後に始めろ、っていうのかな。4歳くらいまでに他言語を学ばせるのがいいって、言語学者は言ってたよ。

ALTに対する批判は、たまに見かけるよね。ただね、反論させていただきますが、じゃあ、他に誰が教えられるっていうんですか。ESL(第2外国語としての英語)で修士号を取った教師とか?そんな簡単に集まる分けないっていうの。それに、JETプログラムは、研修をさせてからALTを送ってくるはずだよ。

ALTをやってる人のほとんどは、キャリアアップの一環として来日してるはず。生徒にとっても、楽しく異文化を学べてると思う。一人のALTが数校を股かけてるのが現状だよ。自治体によっては0。もっとALTを増やせって言いたいくらい。それに、「双方」が交流によって学び高めあうのが目的のはず。ホスト側の都合、それも経済効率や管理する側の視点で異文化学習とか教育を捉えて過ぎているんじゃないかな。

Friday, March 11, 2005

Standing in the Shadows of Motown

今日は歴史の勉強を兼ねて、音楽を楽しんだ。この映画の日本語タイトルは、「永遠のモータウン」。 モータウン・アーティストのバックミュージックを務めていた、Funky Brothersに焦点を当てたドキュメンタリー映画だ。

Motown Records (モータウン・レコード)といえば1960年代当時、世界ナンバー1のレコード売上を誇っていた。有名歌手や音楽プロデューサーばかりが当然のようにスポットを当てられる業界だが、引き立て役(?)に徹していたミュージシャンたちにスポットを当て直すことによって、音楽の歴史の再構築を迫る。

彼らの語りは、まさに歴史の生き証人。薄暗く、煙ですすけた歴史が、生き生きと語られ蘇る。栄光なんかよりも、ホントに音楽が好きで音楽をしている。こういう人たちじゃなくちゃ、あーいう味わいのあるファンキーなサウンドは生まれてこないんだろうと思う。

「Home of Motown」といわれる、ミシガン州デトロイトの音楽スタジオ「Hitsville USA」は今、ミュージアムになっている。機会があれば行ってみたい。

The Motown Historical Museum
住所: 2648 West Grand Blvd., Detroit, MI, USA
電話: +1(313)875-2264


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Thursday, March 10, 2005

Love Actually

初めてこのDVDを観た時、ストーリーがあちこちに飛びすぎてて分かりづらいかな、と思った。けど、原作者を含めた解説などを含めて何度か観るうちに、俳優一人一人の味が染み出てくる感覚を覚えた。つまり、何度も観る価値のある映画だっていうこと。イギリス映画をこれからはもっと積極的に観ようと思う。

出演者がバラエティに富んでてGOOD!ポルトガルの俳優なんかいいねえ。ポルトガルに求婚に行くシーンがあるんだけど、そこで出てくる父親なんか、特に良い味を出してる。

アメリカ人の小娘を求めてアメリカに行くってのは、かわいい俳優が新鮮でエキゾチックな空気を映画にもたらしてくれるのかもしれないけど、それ以上の意味がなくてつまらない。

それに対して極めて深みのある演技をみせてくれたのが、Emma Thompson。芸術的!この映画の中では一等賞でしょう。

DVDの解説を聴いてみると、トークしてるのは全員男性。んでもって、若い女はカワイー、なんていう視点が終始してしまっている。なんかイギリス社会の保守的な一面を垣間見た気がしたけど、どうでしょうか。

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Sunday, March 06, 2005

もったいない MOTTAINAI

ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のWANGARI MAATHAI(ワンガリ・マータイ)氏が、「MOTTAINAI」を環境保護の合言葉として国連で紹介した。

「MOTTAINAI」は、環境保護に関する次の四つの『R』を表す言葉として運動されることになりそうだ(毎日新聞 産経新聞)。

1.ごみの減量・消費削減(REDUCE)
2.再使用(REUSE)
3.資源再利用(RECYCLE)
4.修理・修繕(REPAIR)

小泉首相はマータイ氏が「もったいない」について感銘していることを受けて、「もともとは食料不足の時代に親が子に『作った人の身になって大事に食べなさい』と言ったことからきた考え方だ」と同氏に説明したとのこと(NIKKEI NET)。

その他:Google News

そういえば昔、「もったいないお化け」というテレビ広告があったものだ。

Saturday, March 05, 2005

Bowling for Columbine

アポなし突撃取材の「銃規制」版。いやあ、いいドキュメンタリー映画だなあ。話題になって当然かも。シニカルな笑いを導き出すのが上手い。展開も迫力ある。一貫としてあるジャーナリズム的批判精神と、根底の人間愛。

特に印象のあるシーンのうちの一つは、Kマートの売り場から弾丸販売を廃止させることに成功したシーン。同店で売られた弾丸で被害を受けた青年らが、ムーアと一緒に販売中止を求めた。巨大企業を相手にジャーナリズムが正義心を持って立ち向かい、打ち勝つ様を、これだけ手際よく(!?)、分かりやすく見せつけてくれるものは、他に見たことがない。そしてこの成功が、当の青年の将来に良い意味で影響するのは間違いない。

本編ではないが、DVDのおまけとして入っているインタビュー・シーンが、また面白い。ムーア監督自身は、論理的な筋書きに合わせて取材を進めるのが、苦手だそうだ。その代わり、その場その場の思いつきや必要性でドキュメンタリー展開させるのが、好きなのだと言う。そのとき付随する意外性が、この映画を面白くしているのだそうだ。確かにそのとおりだと思う。

それにしても、こんな調子で日本の天皇制を描く(描ける)ひとは、(少なくとも日本には)まずいないと思う。

ボウリング・フォー・コロンバイン
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Thursday, March 03, 2005

法務省・東京入局管理局長・坂中英徳氏のシナリオ

「現職局長が初めて語った 入管行政の闇の部分 『人身売買の温床にはメスを入れる』」と題した週刊朝日(05年3月11日号)の記事を読みました。1995年の課長時代から現在にいたるまでの、興行にまつわる政・官・民の関係を東京入局管理局長・坂中英徳氏が語っています。改めてお堅い方だと思いました。要するに、次のようなことを言ってます。

欧米から批判の目をさらされている人身売買の国。その日本の窓口である入管。それを管轄する立場の私。責任あるものとしては、当然なんらかの手を打たねばならない。私は負けない、弱気を助けるために最後まで。ウーム、興行の在留資格でありながらホステス行為とは。許さん!ダンサーもシンガーも、客の席に着いてはならん!酒を注いではならん!お、なんだ、あのミニスカートから素足が。えーい、いやらしい。あいつらはみんな売女だ。出て行け、日本から出て行け。店を徹底的に洗え。違法は違法だ。ステージがなければならん!ショーがなければならん!日本人社交員がいなければならん!いまいましい悪徳プロモータめが。タレントと店の違法行為は、全部お前らのせいだ。議員を使って圧力をかけてきやがる。折れるものか。私がいるからには、徹底的に片付けてやる。申請は受け付けても認可は出さんぞ。これでお前らもおしまいだな。いいかよく聞け、違法は違法だ!こうなったら、法律を改正して、すべて違法にしてやる!!

分かりますか?こんな調子です。坂中氏は、供給パイプの締め付けをすれば品行方正なお国が出来る、と本気で信じて疑ってません。つまり、需要(例えば歓楽を求めるお客)については全く触れてません。加えて、ホステス=性的搾取という色眼鏡をかけて見ています。あたかもホステス皆が売春婦のように。実際は、朝日新聞(05年1月13日朝刊・地球儀)が書いているように、昨年強制送還されたうち、売春の被害を訴えたのは5人のみだそうです。確かに被害者はいますが、フィリピンパブなどが「人身売買などの犯罪の温床」という坂中氏の構図との違いは明らかです。興行で入国したフィリピン人は昨年、約8万人です。多くは、生活の糧を求めて来日します。前述の朝日のコラムが言うように、日米政府の断罪とは逆に、興行ビザは彼女らを管理売春から守っているのですが、坂中氏のシナリオどおりに進めるとなると、地下に潜る者が多く出るでしょう。それこそ、悪徳ブローカーが暗躍します。なにしろ、需要があるのですから。搾取できるのですから。

なお、坂中氏の著書「日本の外国人政策の構想」(日本加除出版、2001年)を読んでも分かりますが、ほとんど鎖国的発想です、はい。たとえば、こう書いてます。

「発展途上で巨大な人口を抱える国々が周辺地域に存在する等日本の置かれている国際環境を考慮すると、外国人単純労働者の秩序ある受け入れを図る、一定の規模にとどめて適正に受け入れるというようなことは、大変難しいのではないかと考えています。」(p.188)
また、
「秩序だった外国人の受け入れの推進を通して、日本人と在日外国人が民族間の交際を円滑に行い、日本民族と多様な民族が協調して生きる日本社会の実現を目指すものである。」(p.2)

て、いやはや、一見正論ですな。もちろん、入管行政なのだから管理的発想があってしかるべきです。ただ、坂中氏の言葉裏には、「単純労働者をするようなやつは悪者が多い。特に日本周辺国には注意せよ。不安定要素は入れるな。ピュアな日本人が汚される。」といった欺瞞が潜んでいませんか?さもなければ、ネガティブ思考というか。また、「管理できそうもない。だから入れるな」とも聞こえますが。それに、坂中氏には「日本人とはこうあるべき」といったステレオタイプ的視点があるのではないでしょうか。もともと日本民族という概念自体曖昧なのに。変化するものなのに。相対的なものなのに・・・。

話がそれました。坂中氏は「日本人男性が外国人女性をはべらせて酌をさせているというような光景は、果たしていかがなものかと思います。」と言っています(p.185)。尺をしているわけじゃあるまいし(ウーップ!)、酒くらい一緒に飲ませてくださいな。なんでもかんでも、キリスト教的モラルに合わせなくてもいいじゃないですか。そんな淫靡なところじゃないんですよ、日本のフィリピン・パブって。アメリカとかヨーロッパの人が想像するようなところじゃないんですよ。あちらにあるような淫靡さはないんですよ。ですから、海外からの批判を鵜呑みにしないでください。

最後に、マスコミの方は、風俗店の定義についてよーく調べてください。パチンコ店も、カラオケ店もれっきとした風俗店なんですよ。一般の人が持つ「風俗」のイメージは性的歓楽に近いでしょ?風俗という言葉は、もう少し気をつけて使ってくださいね。

追記:朝日新聞に関連記事が出ました。坂中氏は今年の3月に退職するんですね。どうりで強気発言していると思いました。

Tuesday, March 01, 2005

タイトル変更:maskob's memo から maskob's blogへ 

メモというよりブログなので・・・まあ、何でもいいんだけど

QUADROPHENIA

日本題「さらば青春の光」。1960年代のイギリスを舞台に、モッズの若者を描いている。日本のヤンキーからすれば主人公は、一見ダサく映るのは仕方ないとしても、かなりやんちゃのいたずら坊主。

他人に対してとげとげしい態度を取る、日本の暴走族とは違うのだろうけれど、集団で動く心理は同じかも。それにしても、主人公が理由無く暴れたり破壊したりするのは、当時の時代背景や若者の理不尽さを訴えるのが狙いなのだろうけれど、やけに幼稚に見えた。

THE WHO の曲をバックに、詩の流れに合わせてストーリーが展開するのだけど、要するに、LOVE以外に俺を司るものは無い、といったアナーキズムが根底にある。スティングが出演していたが、あの人はやっぱり目立つ。ただ、集団で暴れている時の彼には、格好良さを感じなかった。そういうキャラじゃないと思うけど。

さらば青春の光