Saturday, January 14, 2006

草枕

「知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」(夏目漱石 『草枕』 ポプラ社)

すべててのことを理知的に割り切ってすれば、人の意見とぶつかることが多くうまくゆかない。すべてのことを人情的にやろうとすれば、人の気持ちにこだわることになってうまくゆかない・・・。(上記本の注釈より)

分かるなあ。自己意識の強い世の中だからね。思ったことでも、あえて言わないでおくことってよくある。自慢話になるようで悪いからね。でも、同調ばかりじゃ自分じゃなくなる。相手にとってもつまんない奴では申し訳ないだろう。開き直って我を通せば、結局は漱石の言うように自分を窮屈に追い込むだけ。かといって、閉じ籠もってちゃ自意識過剰になっちゃうしね。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home