Monday, September 26, 2005

小選挙区と死票

小選挙区は死票を多く出す。05年の衆議院総選挙が、このことを見せつけた。

「与党が3分の2の議席を占めた。自民党が圧勝した。」私たちは、そう知らされた。しかし、票数で見る限り、必ずしも自民党が圧勝したとは言えないらしい。

例えば、自民・公明両党の候補者の投票数合計は、3,350万票。それに対して、民主・共産・社民・その他全部を合わせると、3,450万票だった(05年9月26日、朝日新聞「天声人語」)。なんと、自民・公明以外への投票数の方が多い。

つまり、勝ち得た議席と投票数を比較してみれば、自民党以外に投じた多くが死票に終わったことが分かる。与党にとっては結果オーライだったかもしれない。しかし、民意を反映させるための衆議院解散と総選挙であったことを考えれば、釈然としないものが残る。

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