息子の部屋/La Stanza del Figlio
久しぶりにDVD鑑賞についてコメント。家族の絆についてに考えさせてくれる映画。息子と別居状態の私としては、息子と死別というテーマの映画でも感情移入してしまった。映画の中の別れは、死という永遠の別れなので、私のケースとは全然次元が違うかもしれないが、別れであることは違いないから。
肉親の死に直面してうろたえる心の動き。静かな詩のような流れのなかで、怒りやとまどいで荒れ狂う個人の心。
「もしも・・・でなかったら」という空想と現実の交錯が、興味深い。大きな失敗を悔いるとき、頭の中ではもしもあの時ああしていたら、といった夢想を何度も何度も再現するものだ。成功したときのシナリオを頭の中だけで再現してみるが、事実は覆せない。まして、この映画のような死別であったらなおさらのこと。それは現実からの逃避に過ぎないから。未来への再生ではなく、すでに起きたことへの回帰にすぎないから。しかし、事実には向き合う辛さよ、苦しさよ。悲しみよ。心は圧迫されるばかり。
別れの悲しみを癒してくれるのは結局、「時」のみであろう。
アミューズソフトエンタテインメント (2003/12/05)
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