Sunday, February 06, 2005

外国人日本語弁論大会 

外国人日本語弁論大会(藤岡地方ユネスコ協会主催)を見学してきた。アメリカ人1名、中国人4名、フィリピン人1名の計6名による発表だった。以下は、聴衆の一人としての感想。

まずは、ALTをしている、アメリカ人。日本人の母とスリランカ人の父を持ち、アメリカのカリフォルニア育ちという、多文化を体現している人。異文化に興味を持ったのは、高校生になってからとのこと。ティーンエイジというのは、アイデンティティを模索し始める年齢なのだろうか。彼女は今、日本の太鼓が好きなのだと言う。これからは、日本の文化を縦糸、またアメリカの文化を横糸として交流を織り成していきたいそうだ。綺麗にまとめるよね。

次は、中国からの、高崎経済大の学生。彼女から見た、日本の良い点、また残念と思われる点を挙げた。良い点は、日本人の勤勉なところ。完璧主義ともいえる勤勉さが、今の日本の発展に寄与してきたと。一方、残念な点とは、日本の学生が甘えすぎている点。授業中に飲食したり、寝たり、帽子をかぶったりしている大学生を批判。授業中に帽子をかぶるのが悪いかどうか、賛否両論あるだろうけれど、とにかくも中国ではタブーだということだろうね。そういえば、日本の小学生は普通、躾として授業中に帽子をかぶらない…。苦労して留学してきた人をがっかりさせない国であり続けてください、とのことです。

3人目は、大学生であり、また飲食店のリーダーをしているという中国人男性。棒読みだった。ただ、言いたいことが沢山あるみたい。高校時代に日本語を学んだ経験、アパート探しでの敷金・礼金、日本語で仕事の日誌を書く難しさ、中高生の礼儀の無さ、家族を仕事より優先したいこと等、個人の体験を踏まえて読んでくれた。大学を卒業するであろう3年後の、日中関係を心配していた。どちらに住むことが幸せなのかと。日中関係の軋轢感情を昨今、体感するんだろうね、きっと。

4人目は、将来に5つ星級のホテルを経営するのが夢という中国人大学生。20年以上両親に心配をかけてきたのだから、これからは独力で頑張りたいと。あれ、まだ大学生じゃないの、と思ってしまったが、もしかしたら、日本で働いたうちのいくらか、中国へ送金してるのかも。日本では、最も親のすねをかじるのが大学生だから、留学生のこういう大人びた意見を聞くと、なんかびっくりしてしまう。夢に向かって頑張ってね。

5人目は、京都で1年半滞在したことがある、中国人大学生。親切にしてもらった思い出や、一般家庭でホームステイした体験談を語ってくれた。来日して一番大変だったのが、言語の壁だったらしい。買い物のときに、分からないことを尋ねることさえ出来ず、苦労したとのこと。京都時代に親身にしてくれた日本人がいたらしく、何度も名前を挙げていた。なんか、異文化交流の原点を見た気がする。異文化交流っていうのは、そういう心に残る、人と人との関係が大切だよね。

最後は、日本滞在歴12年のフィリピン人男性。滞在歴12年にしては日本語が上手いとはいえなかった。高崎のキリスト教会で神父様に導かれて今があると。娘の学校を世話してくれたのも神父様らしい。カトリック教だろうか。宗教の個人形成に果たす役割は、フィリピンでは当たり前のこととして認識されているであろう。それが日本人の聴衆にどう受け止められたろうか?彼は最後に、日本語の歌を披露してくれた。上手いんだよね、歌も日本語も。

この弁論大会には、審査による優劣が無い。個人的には二人目かな。話す内容や日本語はもとより、態度も立派。

この大会に出場してくれた皆に感謝します。勇気と希望を与えてくれてありがとう。

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